メディア芸術祭で「映像研」がアニメ部門、「3月のライオン」がマンガ部門の大賞に
第24回文化庁メディア芸術祭の受賞作品が発表された。アニメーション部門は大童澄瞳原作によるTVアニメ「映像研には手を出すな!」、マンガ部門は羽海野チカ「3月のライオン」がそれぞれ大賞を受賞した。
「映像研には手を出すな!」は女子高生3人組がアニメ制作に青春をかける物語。2020年1月から3月まで放送され、監督とシリーズ構成を湯浅政明、キャラクターデザインを浅野直之、音楽をオオルタイチが担当し、アニメーション制作をサイエンスSARUが手がけた。
またアニメーション部門では優秀賞を「劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン」「泣きたい私は猫をかぶる」「マロナの幻想的な物語り」「Grey to Green」が、ソーシャル・インパクト賞をWabokuが手がけたずっと真夜中でいいのに。のミュージックビデオ「ハゼ馳せる果てるまで」が受賞。新人賞は「海辺の男」「かたのあと」「A la mer poussiere」が獲得した。
「3月のライオン」は孤独を抱える若きプロ棋士が、東京の下町に住む3姉妹との出会いや、さまざまな棋士との対戦を経て、失ったものを少しずつ取り戻していく物語。マンガ大賞2011、第35回講談社漫画賞一般部門、第18回手塚治虫文化賞マンガの大賞など数々の賞を受賞してきたほか、実写映画やTVアニメも展開された。
そのほかマンガ部門では坂本眞一「イノサンRougeルージュ」、山本美希「かしこくて勇気ある子ども」、カレー沢薫「ひとりでしにたい」、桜井美奈原作による小日向まるこ「塀の中の美容室」が優秀賞を、野田サトル「ゴールデンカムイ」がソーシャル・インパクト賞を受賞。新人賞は灰田高鴻「スインギンドラゴンタイガーブギ」、スズキスズヒロ「空飛ぶくじら スズキスズヒロ作品集」、平庫ワカ「マイ・ブロークン・マリコ」に与えられた。
そのほかエンターテインメント部門で、大橋裕之原作によるアニメ映画「音楽」が大賞に。声優の野沢雅子が功労賞を贈賞された。なお9月23日から10月3日まで、東京・日本科学未来館ほかにて受賞作品展が行われる。
第23回文化庁メディア芸術祭 受賞作品
アニメーション部門
大賞
「映像研には手を出すな!」
優秀賞
「劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン」
「泣きたい私は猫をかぶる」
「マロナの幻想的な物語り」
「Grey to Green」
ソーシャル・インパクト賞
「ハゼ馳せる果てるまで」
新人賞
「海辺の男」「かたのあと」「A la mer poussiere」
マンガ部門
大賞
「3月のライオン」
優秀賞
坂本眞一「イノサンRougeルージュ」
山本美希「かしこくて勇気ある子ども」
カレー沢薫「ひとりでしにたい」
桜井美奈・小日向まるこ「塀の中の美容室」
ソーシャル・インパクト賞
野田サトル「ゴールデンカムイ」
新人賞
灰田高鴻「スインギンドラゴンタイガーブギ」
スズキスズヒロ「空飛ぶくじら スズキスズヒロ作品集」
平庫ワカ「マイ・ブロークン・マリコ」
※「A la mer poussiere」の最初のA、最後から2番目のeはアクサングラーヴ付きが正式表記。